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「ね、どこ行くの…」
「マンションに。
疲れただろ?少し休んでから出かけよう…
それと、話したい事があるんだ…」
俺がそう言うと、ヒカリは窓の外を見つめて、何も言わなくなった。
近くのカフェに入るよりも、マンションに連れて帰って、のんびりさせてやりたかった。
顔を見て、確かめたかった事…伝えようと決めた事…
タクシーの中で肩がぶつかるくらい近くにいるのに、緊張のせいで話もできず…
タクシーの中はとても静かだった。
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