119人が本棚に入れています
本棚に追加
*****
会いたい…
あの電話が、私の心をより一層強くした。
この気持ちをユウキに伝えたくて。
胸は張り裂けそうだった。
会える喜びで、夜は眠れなかった。食事も喉を通らなかったから、乗り物酔いしたけど、ユウキと一緒にいられるなら全然平気なのに。
折角会えたのに…ユウキは言葉少なくて、表情も硬い。
二人で街を歩きたかったのに、タクシーに乗り込み話したい事がある、と小さく言っただけだった。
やり直せると思っていたのは、自分だけだったのか…
涙か溢れそうで、窓の外をじっと睨んだ。
手を伸ばせば触れる距離にいるのに、彼の横顔は遠くに感じた。
最初のコメントを投稿しよう!