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「寝てたんじゃなかったの…」 やっと出た声。 ユウキは、テーブルを見つめたままだった。 「ゴメン、あの時… 腕が痺れて、目が覚めてたんだ… 今頃…ゴメン…」 深呼吸をして、全てを話そうとした時だった。 「俺は…捕まえたと思ってるんだけど」 そう言って、見つめられて大きな手に包み込まれた私の左手。 その手に右手を添えた。 「…嘘なの。プロホーズ、されてない。 結婚式に出席するって聞いて、ミカちゃん達に協力してもらったの。 私、別れてもユウの事が忘れられなかった。 プロホーズの話をして、ユウが何も言わなかったら諦めるつもりだった。でも…怖くて言えなかったの。 夜行バスは…高校の時の友達の結婚式に出ただけ…。」
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