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日が沈む頃、洒落たイタリアンレストランの2階を貸切っての二次会。現れたヒカリに目を奪われた、俺。
白いヒラヒラしたワンピース、それ大丈夫ってくらいヒールの細い高い靴。
ヒカリが歩くと膝小僧よりも上の位置でヒラヒラする。
「今日のひーちゃんはスゴいから」
背後からのミカコの言葉に眉をひそめた。
「何企んでんだよ」
「なにも。ね、綺麗になったでしょ?モテるのよ。ちょっとは後悔したんじゃない?」
楽しそうに話すミカコは、座る場所に迷っているヒカリを呼んだ。
「ひーちゃん、ココおいでよ」
「おぃ、止めろよ」
慌てる俺にミカコはヒカリに笑顔を向けたまま、低い声で言った。
「アンタの為じゃ無いから」
ヒカリはヒラヒラさせてミカコに近づいた。
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