1-2 白櫻庭園

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「まあいいや。その方が話しやすいかもしれないし。 で、豊くん。あたしの能力、黒眼蝶あるじゃん」 「うん」 「ヒューマプラントってね、大体の子が能力のようなものを持っているの。 それで、その能力は大体が戦うためのものなの。 そうだね、君は椛お嬢にあったのかな?」 ささげは、豊の腰に掛けてある赤い鞘に納まった刀を指差した。 そして、言いながらささげは豊をうながし、桃の大木の前にある木のベンチに座った。 "戦うための能力" ふと、椛お嬢が紅刃零を出した時を思い出した。 秋最強とも言っていた。 ーーなるほど。あの時は、まさか自然界に住むヒューマプラントが戦う力を持っているなんて思ってもみなかった。 「さて、何でみんな、そんな危険な力を持っていると思う?」
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