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「まあいいや。その方が話しやすいかもしれないし。
で、豊くん。あたしの能力、黒眼蝶あるじゃん」
「うん」
「ヒューマプラントってね、大体の子が能力のようなものを持っているの。
それで、その能力は大体が戦うためのものなの。
そうだね、君は椛お嬢にあったのかな?」
ささげは、豊の腰に掛けてある赤い鞘に納まった刀を指差した。
そして、言いながらささげは豊をうながし、桃の大木の前にある木のベンチに座った。
"戦うための能力"
ふと、椛お嬢が紅刃零を出した時を思い出した。
秋最強とも言っていた。
ーーなるほど。あの時は、まさか自然界に住むヒューマプラントが戦う力を持っているなんて思ってもみなかった。
「さて、何でみんな、そんな危険な力を持っていると思う?」
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