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昔、ある神は、地球の自然を恣意的に支配し続けて破壊する人間を恨んだ。
そこでその神は、人間の形をしつつも人間ではない男と女をつくった。
名は、男が"ガイア"、女が"レイヤ"
さらに、神は新たな空間世界を創り、人間などの生物の干渉がない、植物だけの世界ーーつまりは、己の理想郷を完成させた。
その二人、ガイアとレイヤに神様がつくった空間世界の管理を託した。
地球とは違う、美しい自然の世界の中でその二人の生物だけが豊かに暮らす。
神は満足した。
ーーこれが自然界のはじまり。
しかし、理想郷を創ったことで地球が変わるはずがない。
自分だけが理想郷に満足して、当の地球は破壊されていく。
ーーやはり、この宇宙に一つしかない、碧く美しいこの星を守らなければならない。
第一、地球がなくなれば、創り上げた理想郷も消えてしまうのだ。
そして、その神は人間を滅ぼすことを目論んだ。
しかし、神は自ら直接人間に手を出すことはできない。
人間に対抗するためには、同じように英知をもった生物でなくてはならない。人間を滅ぼした後でも、地球に何の害もなく生活できるような理想の生物でなくてはならない。
考察を続け、ヒューマプラントという生物をつくりあげた。
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