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これで全てが終わったと思ったが、まだ二人の間に生まれた子供がいた。
目の前で両親が殺されたのだ、普通ならば二人に攻撃されて死にかけている少女にトドメを刺すだろう。
だが、その子供は攻撃するどころか、少女を治療しようとした。
--だが、その想いも虚しく……少女は息を引き取った。
邪知暴虐な王を殺し、殺してしまったという罪を自分が死ぬことで償う。
それを望んで救いを断り、自害したのだった。
そうして屋敷は、幻の白い桃の木に囲まれて、少女はゆっくりと天へのぼっていった。
その後、生き残ったガイアとレイヤの子供は、人間界に行って状況を説明し、人間との争いに終止符を打った。
そうして、自然界には平和が訪れた。
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