1-2 白櫻庭園

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「え?これニンゲン!?もやしのヒューマプラントかと思った!」 と、林檎が半ば驚倒して言った。 「おい!」 「風雅まさか……この林檎という恋人がいながら、こんなもやしに浮気したの!?どういう事なの!」 「落ち着け。誤解だ」 林檎のムチャクチャな発言に全く動じない。表情一つ変えずに冷静だ。流石は自然界の王である。 ……それにしても、林檎は風雅に"様"を付けない。いや、ひめりもそうだった。 「ホモになるなんてあり得ない!ギャーギャー!」 「……うるさい。とりあえず ゆかた を案内してやれ」 「あ、俺…ゆたかです」 何の前触れもなく自然に間違えたから、思わず自然にツッコミが出てしまった。
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