1-2 白櫻庭園

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「つまり……この能力さえあれば……クスクス」 「……!?」 息を呑んで次の言葉を待つ。 「あの子の入浴シーンやお着替えシーンをバッチリ見れるのーー!!」 「……」 暗闇の中でもささげの瞳がキラキラ輝いていた事がわかった。 「変態だぁぁぁぁぁぁ!!」 2秒ほど遅れて豊が声を上げた。 「変態……そうだね。生物である限り、全員が変態だね! 中でもその変態に特化したあたしは、淑女の称号を持つに相応しい……そう、あたしはイギリス人もビックリの洗練された淑女!!」 「……あのー」 「盗撮と言いたいのかな?違うね。黒眼蝶撮だもんね!」 「あの……えと…………一旦帰ってこい」 純粋そうな顔つきと、さらに純粋なイメージを与えるさらりと伸びた長い黒髪の少女……のはずなのに。 中身のギャップが激しくて、何か、色々とついていけない豊。
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