120人が本棚に入れています
本棚に追加
「つまり……この能力さえあれば……クスクス」
「……!?」
息を呑んで次の言葉を待つ。
「あの子の入浴シーンやお着替えシーンをバッチリ見れるのーー!!」
「……」
暗闇の中でもささげの瞳がキラキラ輝いていた事がわかった。
「変態だぁぁぁぁぁぁ!!」
2秒ほど遅れて豊が声を上げた。
「変態……そうだね。生物である限り、全員が変態だね!
中でもその変態に特化したあたしは、淑女の称号を持つに相応しい……そう、あたしはイギリス人もビックリの洗練された淑女!!」
「……あのー」
「盗撮と言いたいのかな?違うね。黒眼蝶撮だもんね!」
「あの……えと…………一旦帰ってこい」
純粋そうな顔つきと、さらに純粋なイメージを与えるさらりと伸びた長い黒髪の少女……のはずなのに。
中身のギャップが激しくて、何か、色々とついていけない豊。
最初のコメントを投稿しよう!