1.I hate you!!

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 告白は幾度もされてきたし、彼氏は20歳の今にいたるまでに4人いた。  重要なのは彼氏の人数より付き合いの中身なのだが、4人目にして痛い目をみて、しばらく恋から遠ざかっていた。  春が来て誕生日を迎え、大学も2年目に突入した今、そろそろ安心が欲しくなったのだ。  しかし、今は何のテクニックもぶりっ子だってしていなかったから、伊吹の反応に戸惑ってしまった。   (もしかして、脈ありじゃ……?)  女たるもの、武器を使え。  小さな伸長を生かし、わざと上目づかいに彼を見る。 「人並みじゃないかな。モテるってほどではないけど、うん、人並みに」 「何その含みのあるいい方。気になるし」 「へへへ~、女の子は秘密が多い方が魅力的でしょ?」 「魔性だ…、俺みたいな凡人じゃ手におえないかな」 (なんでそこで引くのよ!男なんだからぐいぐい来なさいよ!)   内心焦って話題転換を試みようとしたが、みのりが口を開くよりも早く、伊吹が思い出したように「そうだ」と口にした。
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