1.I hate you!!

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 嬉しくなって「ありがとう」と微笑み、みのりは早速アドレス交換をと画面を開く。 「……つまんねーの。俺はただ、みんなと仲良しになりたいだけだっつーのに」 「分かってるよ、夏樹。けど、みのりちゃん嫌がっちゃってるから、ほどほどにしてあげなきゃ」 「そんなこと言ったってプライドがゆるさねーっつうかなんつうか」  夏樹の声など聞こえもしない。  自身のアドレスを転送準備して、意気揚々と伊吹の腕を引く。 「伊吹くん受信して?私送るね」 「猫かぶりやがって。あんた絶対そんなおしとやかじゃねーだろ」  ばれてるし。 「夏樹くんには…関係ないでしょ」  好きな人の前だから可愛くいたい。  それは女の子なら当然の心情だ。  とやかく言われたくないし、そもそもおしとやかじゃないなんて、会って数分の人に決めつけられたくない。 「関係ないねっ。こんな可愛げのない奴初めてだよ。あーやだやだ」 「それはこっちのセリフです。だから…あなたみたいな人、嫌いなのよ」 「……っ!」
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