1.I hate you!!

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「ごめんなさい」  そして、傲慢を振りかざし今度はこちらを否定するのだ。 なんだよ、ブスのくせに…… 「あんた、面白いね」 「――――――へ?」  予想外の言葉を浴びせられ、呆気にとられたみのりに、夏樹は気のいい笑みを浮かべる。  とても悪意があるとは思えない無邪気な笑顔だ。 「俺無視されんのなんて初めてー。なんだこれ、俺はもしかしてМなのかな」 「夏樹くーん、みのりはやめときなって。大のイケメン嫌いだからー」 「え?あ、あー……なるほど」  何がなるほどなのかよく分からない。  不快感を拭えずに、グラスを両手に包んで、水滴で遊ぶ。  早くこの時が終わってしまえばいい。  早くどっかに行ってくれればいい。  あと少しの我慢だ。あと少しだけ。あと、少しだけ。 「俺の顔が嫌い…か。んじゃ、俺が嫌いなわけじゃねぇんだよな。まだ挽回の余地ありだ」 「えっ」    どんだけ前向きなんだよ、おい。  と心の中で突っ込んだみのりは思わず顔をあげた。  凝視した先で夏樹がこちらに視線を投げて、嬉しそうに目を輝かせる。
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