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高津臣子が神宮球場に通い始めてから少したった頃の事。
チケットを買うのも段々と慣れてきた。
「( ´ ▽ ` )ようオミコ」
「あ、わらし様」
童達のうちの一人(一匹?)が、チケット売り場の前をちょろちょろと歩き回っていた。
その間にも、彼(彼女?)は入場するファンに声をかけられている。
「( ´ ▽ ` )ユニフォーム買ったのか」
「はい、宮本選手のホームユニを」
「( ´ ▽ ` )いいチョイスだな。と言っても、こればかりは個人の自由なんだが」
「え?」
首を傾げる臣子に、童は言う。
「( ´ ▽ ` )人によっては男女の比率で選手を選んだりする人や、常にスタメン張れる選手、ユニフォームがないけど期待の若手のをつくったりする人も居るんだ」
「へー、男女の比率って?」
「( ´ ▽ ` )男性はいわゆる″イケメン選手″を避けている人も少なくないんだ」
「なるほど…わからなくもないかな」
周りを見渡すと、確かに若手の選手の背番号は女性が多いように見える。
「( ´ ▽ ` )だがそんなのは俺らから見たら見栄だよ。素直に好きな選手選べばいい」
「( ´ ▽ ` )そうそう。お前さんの着てる6様は、その点老若男女愛されてるから手堅くていい選択ではあるがな」
「わ、増えた」
ふおん、と謎の音と共に2匹に増えた童達。
すると二人は臣子の両腕を掴んで引っ張り走り出す
「え?な、なになに」
「( ´ ▽ ` )ユニフォームの話が出た所で」
「( ´ ▽ ` )グッズをもう少し見に行くぞ」
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