5

8/12
2532人が本棚に入れています
本棚に追加
/496ページ
「俺さ、智哉の結婚生活見てきただろ?お前って家族思いで家事もやって仕事も順調で俺もそんなふうになりたいって思ってたんだよな~。だから川崎の話聞いて結婚って結構大変だなぁ~って思ったよ。今どき亭主関白なんているんだな?川崎の旦那って俺たちより年下だぞ?何か川崎に同情したよ。」 「俺は好きで家事してただけだし、亭主関白は嫌いだしな。最近は旦那も家事する家も多いし、それで家族が幸せならいいんじゃないかな~?でも結局俺は離婚したけど!」 「それはお前のせいじゃないだろ?奥さんが不倫して他の男に逆上せたんだろう?お前はよくやってたよ。バツイチになんて普通になってきてるしな!」 ポンっと俺の肩に手を置いた。 「ありがとよ!俺はもう結婚なんて懲り懲りだなぁ~ハハハ…。」 もう結婚はしたくない。 でも暖かい家庭は好きだ。 だが嫁に不倫された俺はもうあんな屈辱を味わいたくなかった。 彼女は不倫などしない人かも知れない… その日は俺も研二も次の日二日酔いになるまで飲んでしまった。 1年後、研二に彼女が出来た。 その相手は、 「麻衣って言うんだよ。それがさ、その子バツイチなんだよ。しかも子持ち。」 「コブつきかよ!」 「コブつきって言うなよ!」
/496ページ

最初のコメントを投稿しよう!