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気になるかといえば気になるが…と思っていたら、 「秘密だよ~。」 っとニヒヒと笑って見ている。 「それ麻衣にも昨日言われました。どうせ2人のラブラブな物なんでしょ?」 当たり!と言いながら大事に紙袋を抱えている部長が可愛く見えた。 夕方、出張の用事が済みホテルにチェックインし3人で居酒屋へと向かった。 空いていたのか若い店長さんが個室を用意して下さった。 ご注文は?とおしぼりを持ってきた店員に、手を拭きながら 「とりあえず生3つ。」 「あっそれと、だし巻き卵とサーモンの刺身と餃子。2つずつ。」 と部長と私が注文する。 そんな姿を見ていた今田君がお腹を抱え笑っていた。 「何笑ってるのよ。そんなに変?普通ですよね部長?」 「いやいや。お前。初めて見た人は引くわ。てかオヤジだな。」 「そうですか?いつもこんな感じですけど。変?」 と今田君に首を傾げて聞くと、爽やかスマイルをしたあと思い出したのかブハッ!っとまた笑い始めた。
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