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「だって研二が順子に持たせてくれって電話で言ってたのよね~。」
っとニヒヒと悪戯の子供みたいに笑っている。
「はいはい。了解しやしたよ。」
この研二という人は【氷室 研二。35歳。独身。】背も高く細身のイケメンの男。
麻衣の彼氏でもあり、私の勤めている支所長兼部長なのだ。
研二は麻衣に一目惚れし私に『紹介してくれと!』と頭を下げてきた。
そして2人は1年前から付き合っている。
私が離婚する時『俺は仕事でフォローは出来るがプライベートの事は自分で解決しろ。後悔はするなよ!』っと厳しくもある言い方だったが優しく背中を押してくれる人だった。
仕事は真面目で厳しい部長だが時々優しく部下を見守ってくれる所が尊敬できる。
そんな部長に惹かれてた麻衣。
麻衣が幸せなら私はいいと思っている。
「てかコレ何?何が入ってるの?」
紙袋の中を覗き中身を出そうとすると、
「出しちゃダメェェェェェ~。」
っと麻衣が大声を出し両手を出して紙袋を奪った。
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