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あの後、どうやって家に帰っ
か忘れるくらいあたしの頭は
與くんでいっぱいだった
実彩子に言おうか、どうしよ
うか…
そなことを考えているうちに
いつものように実彩子が迎え
にきた
「おはよう、千晃。」
「おはようっ!!」
実彩子は幼馴染みであり親友
昔からずっと一緒で喧嘩もし
たことがなかった
背が高くて、頼りになる
そんな実彩子が大好きだ
「行こうか?」
「うんっ♪」
実彩子と登校するのは幼稚園
の頃から変わらない
だけど大きくなるにつれ、
実彩子の隣にいることが少し
嫌になることがある
けして実彩子が嫌いな訳じゃ
ない
ただ実彩子はとにかくモテる
美人で背が高くしっかりして
いて、美人な顔にショートカ
ットがよく似合う
あたしはというと、
身長は低いし、おまけに童顔
更にはボブヘアが余計に童顔
を引き立てる
昔からいろいろな人に言われた
「実彩子ちゃんはしっかり者ね」
「実彩子ちゃんは美人ね」
「千晃ちゃんはお人形さんみたい」
「いつも実彩子ちゃんの後ろにいるのね」
その差はなんなんだろう
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