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私は音原唄乃。
平凡で退屈な高校生活を送って、もう二年目になった。
そんな私が毎日通う通学路に、とある交差点がある。
そこはとても車通りが多く、通学中の学生も多い為、とても騒がしい。
しかしその交差点には、どんな喧騒にもかき消されない音がある
それは、足音。
物心のついた頃から、この交差点にはいつも同じ足音があった。
アスファルトを踏みしめる音が、いつ誰と来ても、同じ速度で、同じように鳴っているのだ。
この足音は誰のものなのか、そもそも足音なのか、それは私には分からない。
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