隧道の果てには

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ギンタは勝った。戦士型同士の闘いだったが必死で覚えた魔法を使って、有効打を三本先取したのだ。 続くライアンも見事に相手を打ち倒し、一回戦突破を決めた。 「おーいっ見たか見たか!?」 早速ギンタが走りながらこちらに向かってくる。後ろにはライアンがいる。 「おうおうっ!二人ともやるじゃねぇかっ!」 「だろだろっ?!相手がさ、右から来るって分かったからよ、すかさず俺がむぐっ」 矢継ぎ早に続けるギンタの口をライアンが塞ぐ。 「そろそろミチも行かないとまずいだろ?」 確かにもうすぐミチの番だ。 「そうだな。二人とも初戦突破おめでとう」 「ぷはっ!あっそうか。じゃあよミチ、終わったらたっぷり聞かせてやるよ」 ギンタは嬉しくて仕方がないみたいだ。 「ミチ、負けんなよ」 「頑張ってこーい」 「ああ」頷くとミチは控室へと向かった。
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