奇妙な便り

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私たちはいつだって、一緒だった。 同じ服、同じ髪型、同じ背、 そして同じ顔。 そう、生まれたときから一緒。 片時も離れることはなかった。 両親は、私たちを平等に愛そうとした。 小さい頃はまだよかった。 区別をするために、色違いな服を着せたり 髪型を変えたり。 しかし、成長していくにつれ 私たちはソレに違和感を覚えたのだ。 なぜ? 私の片割れなのに、なぜ違う服なの? ふたつにしばった方が似合うのに… その名前は私じゃない。 片割れなのに、なぜ違う風に接するの?
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