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暗く埃だらけの階段を昇り、途中の階層も見たが、あるのはアンドロイドの死体のみであった。
(この扉が最後ね。建物内部がこんなに埃なら、外は………想像もしたくないわ)
そっと、扉に手をかけて開ける。
(―――――――っ!!!!!!)
「なっ?!なによこれっー!!!!」
そこには雲一つない青空と照りつける太陽が見えた。
(つい叫んでしまったが、ここは地球??)
周りの建物は植物が巻き付き、朽ちた街が広がっていた。
(人が住んでる雰囲気はないわね。まぁ、私がここで冬眠する前からキラーマシンで破壊されつくされてたわね)
植物の蔦で覆われたガラスを手で触りながら、映る自分を見た。
(そもそも…この星に生きている人はまだいるのかしら……私一人なのかしら…)
自然と頬をつたう涙を右手で拭き取る。
(くよくよしても仕方ないわよね…っ!!!!)
突如ガラスに何かが写ったかと思うと、銃弾が放たれた。
素早く左に避ける
「低空飛行型キラーマシンか…理論上は永久に動くはずだが、嘘じゃなかったのね……」
地上2m程を飛ぶキラーマシンは構わず銃弾を撃ってくる。
「実弾で私を倒そうなんてため息がでるわ」
高速移動をしながら、右腕をキラーマシンに向けると、腕がみるみる機械になったかと思うと、光の弾がキラーマシンを襲った。
直撃したキラーマシンは風穴を開けて、機能を停止した
(太陽があれば私のプラズマ弾はいくらでも撃てるけど、無駄な戦闘は避けたいわね。
キラーマシンもいるでしょうし、昔の情報なら、近くにキラーマシンに殺戮指定されてない都市があったはずね。とりあえずそこに向かってみようかしら)
「よーし!!出発よ!!!!」
意気揚々と大声を上げて出発したが、この声で、周囲のキラーマシンに見つかり、襲ってくるのは、この30秒後である。
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