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街の外はキラーマシンの巣窟……結果として、
パイプと金属で、迷路の様に縦に建て増しされた街があった。
そして、街の地上20mの高さの端……一人の女の子が壁を登っていた
「はぁ…はぁ…ノブ!!また昼間から、こんな所にいて!!探したんだからね!!せめて、普通に行ける場所にいなさいよ」
女の子が必死に下から壁をよじ登ってきた。
「なんだよマリア。今はゆっくり地平線を眺めてるんだから、うるさくするなよ」
煙たそうに、手であっちに行けと言わんばかりの仕草をする。
すると、マリアと呼ばれる女の子は手を胸の前合わせて、悲しそうな顔をした。
「そうよね…あの地平線の先でノブのお父さんが………ごめんなさい。貴方の気持ちを考えなくて」
ノブはゆっくりとマリアに顔を向けた。
「いや……いくつも言いたい事があるんだが、
まずは…俺の親父が死んでるみたいに言うなよ!!家でピンピンしてるよ!!」
「何よー!!せっかく雰囲気出そうとしたげてるのにー!!」
「いやいや💧むしろ、お前の発言で雰囲気が潰れたよっ!!」
「素直に喜びなさいよ。こんな可愛い幼馴染みが、あんたの父親に言われて呼びに来てやったんだから」
その発言にノブが身体を跳ね上げる
「親父が?!また何かやらかしたか……」
「知らないわ。今日はキャラバンが街に来るから、その関係じゃない??話では、今回はキラーマシンに見付からなかったらしいから、運搬物資も豊富らしいわ」
「それを早く言えよ!!そうと分かればマリア!!お前も手伝え!!」
マリアも予想してたかのように、ため息をつきながら首を縦にふった。
「仕方ないわね……あれ……ちょっとノブ待って!!あれって、人じゃない?!……嘘!!あそこって街の外よ!!」
壁を降りかけていたノブも急いで壁から下を覗いた。
「なんだありゃ!!あっち側はキラーマシンも多い場所だ………畜生!!親父の手伝いは後回しだ!!急いで降りるぞ!!」
少し考えたノブだったが、まずは、助けるために、
二人は急ぎ、地上に向かった。
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