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わたしは、そのプリントされた
ホントかウソか分からないコメントたちを一気に読んだ。
" ある意味、一番不幸な双子だったよね "
" 晃志は病んでたんだ "
" 伝説の双子、晃大の絵の闇と光 "
" 悲しい過去をエサに恐喝した記者が、大怪我したらしい、呪いの中村家 "
「………好き放題なコメントだね。」
「記者の話は、ホントらしい、週刊誌にも載ってたみたいだから。」
「…………そんなこと、今更知ったって……」
ただ
美しいだけの、双子の逸話では無かったんだ。
「音無、杵渕!もうお前ら入籍しろ!」
教室に入ってきた担任に気づかずに
わたしは、そのプリントを食い入るように見つめていた。
"週刊文冬"の記事に、
" 中村晃志 "" 中村晃大 ゛の写真が掲載されていたからだ。
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