危機-2

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体育の授業が終わり、すぐに携帯電話を確認すると、 さくらからメールが来ていた。 「………」 『剛から電話とメールがあった。 学校に迎えにくるって。』 心臓に針金が刺さったかのような痛みが走る。 " 私が行くまで学校出ちゃ駄目だよ " すぐに返事をして、 「音無!!」 あまり頼りにならないけど、 サクラと面識のある男子に一緒に来てもらおうと思った。 「なんだよ。こえー顔がますます…」 「一緒に早退して!!」 教室内に響き渡る程、大きな声を出した。 ヒュー!! クラスの男子が私たちをからかう。 「おまえら、早く帰ってイチゃつけば?」 誤解されたって知らない。 今は、ただ、サクラの身が心配だから、 「わりぃな、今日は俺、帰り約束あるから。」 「えっ」 「一年女子と帰る約束あるから無理。」 ひとり、 また 自己中になっていた。
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