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教室に入ると、友人の上野貴斗(たかと)が俺のもとに駆け寄ってきた。貴斗はすごいオタクだ。でも俺も少しオタクだ。
つまりオタク同士友達になった。
「やぁ、春ちゃん。また同じクラスになったね。」
貴斗は俺のもとに来たと思いきや、気持ち悪いほどにやけながら手を差し出してきた。
「お前の汚ならしい手と握手するわけないだろ。」
俺は貴斗の手を無視して自分の新しい席に座ろうとした。
「だがしかし!」
貴斗はそう叫ぶと、俺の腕を掴んできて、いきなり背負い投げしてきた。
「おわぁっ!?」
そのまま俺の体は宙を舞った。そして背中からダイナミックに落ちた。
「貴様は俺様の握手を拒んだ!だからこのぐらいの処罰は必要だ!」
「おまっ、馬鹿か!?下手したら大怪我だぞ!」
「俺はお前と1つになりたい。」
は?急になにを言い出すんだこいつは。
「はいはい。わかったから死ね。」
そして俺は貴斗を机に縛り付けたあと自分の席に戻った。
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