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2人はしばらく無言になってしまう。部屋には気まずい空気が漂い始めていた。
「えっと・・・。あ、じゃあさ、このゲームで俺が勝ったら聞いてくれる、ってどう?」
恵太も一度聞いてしまった以上引けなかった。別に告白する訳では無いし、聞くくらいいいだろう、というのが恵太の思いでもあった。親友の妹で幼馴染みだから余計だろう。
最初は面倒くさい、と断ろうとした裕太だったが、恵太が割と真剣にお願いしてきたこと、それに加えて帰る時間が迫っていたこと、そして、学校で1人だった自分とずっと仲良くしてくれいた感謝の気持ちがあり、断りきれなかった。だから、一回だけ、という約束で勝負を受けることにした。
ゲームをしている内に忘れているんじゃないか、という気持ちがあったことは、恵太にはバレていないだろうか、と思いながら・・・。
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