始まりは雨の降る日

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「お兄ちゃん!朝だよ!起きて!今日は愛卯(アイウ)と遊ぶ日でしょ!」 「お兄ちゃん!朝だよ!起き」 カチッ 「おっはよー!さぁ遊ぼ遊ぼ!」 「あぁ……朝か…」 ぐっもーにん皆さん。俺は今起きました。 先程の愛卯ちゃんは目覚まし時計の声なんだ。驚かせてすまない。 時刻は6時ちょうど。うむ、今日も清々しい朝だ。 サーーッ 「……雨かよ」 全く、どこが清々しい朝なんだろうか。一気に気分が下がったよ。 朝から雨降ってるとか萎えるわー。マジ萎えるわー。 雨の中仕事とかマジ萎えるわー。 そんな事を考えながらダイニングに向かう俺。 「朝はパン♪ここはジャパン♪」 「……語呂悪いな、もう少し工夫を…」 アホな事を呟くな?毎朝の決まりなんだよ。 昨日のうちに買っておいたパンを食べようとコンビニ袋を漁る。朝はパン派なんだよね。 コンビニ袋を漁ってパンを出す。 しかし、それはパンはパンでも乾パンだった!
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