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｢今日の授業は ここまでです｣
｢起立…気を付け――礼｣
｢ありがとうございました｣
今日日直の希美が号令をした。
とたんに教室の中が騒がしくなり､蒼空の周りには､あっという間に女子の人垣ができた。
瑠花､聡､葵､裕也が希美の席へ集まった。
｢るぅ…大丈夫？｣
｢う…うん…平気｣
しかし瑠花の顔色はあまりよく無かった。
｢あーぁ…俺は女子が良かったな｣
裕也は残念そうにため息を吐いた。
｢あら隣のクラスは女子が来たみたいよ――ほら､あの子｣
｢な､何ぃッッ!?｣
裕也が振り返ると…そこには転校生の女子が居た｡
彼女もまた､囲まれている…｡
｢おぉっ…クールビューティーって感じだ☆｣
｢その“くーるびゅーてぃ”……って何？｣
｢誰かさんと違って､おしとやかで美しい女性って事☆｣
｢その誰かさんって誰の事かしらぁッッ!?(怒)｣
｢もぉ～､二人とも喧嘩しないの!!｣
｢……zzz(寝てる)｣
｢起きろ､聡ッッ!!｣
希美は､聡を揺さぶりながら転校生の女子をチラリと見た｡
｢ん？(コッチを見ている……？)｣
｢……のんちゃん？｣｢どうした？｣
｢いえ…何でも無い(何だか大変な事になりそうね)｣
｢……??｣
私たち“Five Friends”と “訳アリな転校生”たち。
これからどう関わって行くのか？
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