第1話

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HR後――。 1時限目の授業が始まった。 瑠花はチラリ…と周りに目線をやった。 「(……うっ―――)」 女子達の「大野君を独り占めにするなよ」のキツい視線を感じる……。 それもその筈。 大野君は、イキナリ瑠花との「許婚」発言してしまったのだから。 一方、隣の蒼空君は―――。 黒板の文字を、真面目にノートに書き写している。 「(大野君…何でイキナリあんな事言ったんだろう?私達 初対面の筈なのに……)」 ―――すると。 「……?」「(……ビクッ!?)」 蒼空君と目が合った!? 瑠花は急いで教科書に目を落とした。 「………クスッ」 「(…あ、危なかった~汗)」 ―――カサッ。 「(………ん?)」 教科書の上に何かある。 これは、メモ用紙……?
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