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HR後――。
1時限目の授業が始まった。
瑠花はチラリ…と周りに目線をやった。
「(……うっ―――)」
女子達の「大野君を独り占めにするなよ」のキツい視線を感じる……。
それもその筈。
大野君は、イキナリ瑠花との「許婚」発言してしまったのだから。
一方、隣の蒼空君は―――。
黒板の文字を、真面目にノートに書き写している。
「(大野君…何でイキナリあんな事言ったんだろう?私達 初対面の筈なのに……)」
―――すると。
「……?」「(……ビクッ!?)」
蒼空君と目が合った!?
瑠花は急いで教科書に目を落とした。
「………クスッ」
「(…あ、危なかった~汗)」
―――カサッ。
「(………ん?)」
教科書の上に何かある。
これは、メモ用紙……?
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