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そしてあっと言う間に、放課後がやって来た。
教室には5人組しか残ってなかった。
「私テストの事で、智ちゃんに呼び出されてるんだ…皆は先帰ってて良いよ」
「…そぉなの?大変ね~」
「…あまり遅くならないと良いけど」
「じゃっ…また明日ね!!」
瑠花は職員室ではなく、図書室へ向かった……。
「…あれ?」
「…どしたの、ユーヤ?トイレ?」
「違げーよっ!!るぅってテストの成績、俺より良かったんだよな?」
「そりゃそーでしょ!! ……あ!?」
「そー言う事。何で呼び出されるんだ?」
「つまり…何か隠してる?」
「アイツ、今日ずっと変だったしな…」
すると………。
―――ガラッ。
「貴方たち、まだ残っていたの?早く帰りなさい」
「………智ちゃん!!」
「こらっ“先生”でしょ?」
天宮先生が教室に現れた!?
瑠花はたった今、智ちゃん(天宮先生)の元へ向かった筈―――。
「せ、先生!!るぅを呼び出したんじゃ…?」
「るぅ?あぁ、如月さんの事ね…いいえ――如月さんがどうかしたの?」
4人は顔を見合わせた。
瑠花が嘘を吐いた……!!
「そ…そんな…じゃあ、るぅは何処に行ったの!?」
…カサッ―――。
「おい…葵、何か踏んでるぞ?」
「何コレ?メモ用紙……??」
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