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―HR―
智ちゃんこと 天宮 智子先生が教室へ連れて来たのは……?
「大野 蒼空です…よろしくお願いします」
全員「(男子かぁ…)」
女子のほとんどが、蒼空に見とれている様子だったが、男子の方は転校生が女子で無かった事と、蒼空が“イケメン”だった事に、不満の様子。
瑠花も「不満組」の一人だった。
「(男の子かぁ…)」
「大野君 簡単な自己紹介をお願いします」
「はい…えっと…」「……ん?」
瑠花と大野君の目がバチッと合った。
「僕は、あの子(瑠花を指差して)と許婚です」
全員「…………」
一瞬“しーん…”と静まった、と思いきや?
「え"っ」「は?」「なっ!?」
「ちょっと!?」「どーゆー事!?」
教室が一気にどよめき出した!?
「るぅ!?」「如月さん!?」
「わ…私、何も知らないよ!!」
なっ…何なのあの人―――!?
「はいはい皆、静かに!! 席に着きなさい!! 自己紹介は終わりです。大野君も席に着きなさい」
蒼空君は多くの視線をあびながら教室の後ろまで歩き、瑠花の隣の席に座った。
「……よろしく(ニコッ)」
「こっ…こちらこそ……(って、何で隣の席なの―――)」
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