ナウサルディアにて

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「まあ兄弟の中では一番だったが通用するかはわからないぞ。 で、相談って何だ?」 「実はその子は病ではなく意図的に眠らされた物なんだよ。 で、その原因となった花束をその子に渡した人物に話を聞こうかと。」 「そんなことなら喜んで手伝わせてもらうさ。」 「ありがとう…じゃ話はまたあとで。」 そういうと部屋から出てきた宿のおじさんに部屋に案内してもらった。 アルスは部屋を確認して荷物も置かずにどこかへ行ってしまった。 「ねえ、あの施療師の少年はどこへいったんだい?」 「さ、さあ…」 それから暫くして… アルスの姿は町のシンボルの大鐘楼の尖塔の上にあった。 そこに腰掛けたかとおもうとクォルの懐から黒猫がのそのそ出てきて彼の肩に座った。 「なぁ。」 黒猫─ネスラ─が口を開く。 「結局お前の見立てはどうだったんだ?」 「どうせお前の事だ、わかってんだろうが。」 「………。」 「はあ… サハヌスとギルスの花の催眠作用に働きかけ二度と目覚めないようにする魔法がかけられていたよ。 取り敢えず魔法を重ねがけして樹液の匂いで目覚めさせた。 と言うわけで明日シルクと魔法の主に話を聞こうかとね。」 「部外者を巻き込むのはどうかと思うがな。」 「彼、仕官するらしくてね。僕の計画にのってもらおうかと思ってるんだ。だからとりあえず様子見的な?」 「はあ、そうだな。 だが、魔法をばらすなよ、いいな。」 「そんなへまはしないよ。それに様子見だってば。
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