ナウサルディアにて

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「ちょっとやりすぎじゃあないかい?」 「あぁ、そうかもしれん。とりあえず部屋に連れ帰るのを手伝ってくれるとありがたいのだが…」 「お安いご用だね。」 二人は手と脚をそれぞれもって部屋へと運んでいった。 ~~~~~~~~~~~~~~~ アルスは闇の中にいた。 足を地に着けているのかすらも定かではない。 ただ、濃厚な闇の中にいる。 どちらを見ても闇 光の筋は射し込んでこない。 ――なんなんだよ!誰か助けてくれ! ――ふむ、よかろう。 ――だ、誰だ!? ――素直に助けられればよかろうに。まあ、ワシは、そうだな、闇、とでもしておこうかな。 ――なぜ助ける? ――素直に助けてもらわんとは、人間とは愚かよのう。 今は気まぐれとしておこう。 もしかしたらそなた、わしの姿を見ることがあるかもしれん、そんな気がしたねだ。 ――姿? 闇じゃないのか? ――闇は人がわしを感じる最大にして唯一の部分、まあそなたはそうでないやもしれんがな。 そろそろ目覚めの時間だ。 ――おい、言っていることが矛盾してい……… ~~~~~~~~~~~~~~~ ……お…はや………… 起きろ!」
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