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「…」
「もういいや…はぁ。」
「ぅおーい!おめえどっから来たんだ?」
うわっびっくりした…
いきなり大声をあげなくても。
「おじさん、どうしたんですか?」
「どうしたじゃなくてどっから来たんだ?って聞いたんだ。」
あ、なんだ。
何て言ったのかわからなかった…
「んーまあ、遠いところ?」
「遠いところってどんくらいだあ?」
「…答えた方がいいかな?」
小声でネスラに聞く。
「……。」
「ネスラ?」
「…知らん。」
ま、良いでしょ。
「この道をずっと北に行ったとこにあるエルサルディアのそばの森の中ですよ。」
「エルサルディア?知らんな。」
「…まあ、一〇ケルくらいのとこにある小さな町ですよ。」
「どっちにしても知らないんだが、おめえさんどこにいくんだあ?」
「王都にあるっていうカイド王国立総合研究所とかいうところ。そこで研究員になりたいと思って。」
「王都?ナウサルディアからさらに南だって行商人から聞いたことがあるが、こっからどんくらいだ?」
「あと一〇ケルくらいでナウサルディアだから・・・八〇ケル位ですよ。」
(一ケルはおよそ二・五㎞、一〇〇〇メルで一ケルなので一メルはおよそ二・五㍍になる)
「そ、そうか…頑張れよ。」
「あ、ありがとうございます。」
ケルってなんだ?そんなことを農夫は思った。
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「今日も野宿かぁ~」
「お前が歩くのが遅いからだろうが。」
「いやいや、普通だって。」
「…さっさと準備しろ。」
「はいはいわかりましたよ~さてと、準備だな。」
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