1章、シンタロー目線

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「 シンタローッ、今日も一緒に帰ろうね? 」 ‥ またか、クラスメイトからは俺とアヤノが付き合ってる なんて噂が流れてしまうのもきっと毎日毎日一緒に帰ってるせいなんだろうな。 自然と溜め息が洩れる。 今日こそはビシッと言ってやらねば。 「 あのな、高校生にもなって男と女で家に帰るのは可笑しいだろ。 」 よし、これで良いんだ。 やっと言えた、もう変な噂も無くなるー‥ 「 へ? 御免、聞いてなかった! ほら、日も暮れちゃうし帰りながら話そうよ。 」 ‥ 先程貰ったプリントで鶴を折って遊んでいたらしく、俺の話を一切聞いてなかった様だ。 本当に 呆れてしまうほど能天気な奴だな。 俺は先に教室を出て下足にへと向かう。 慌てて教室を出るアヤノを横目で見ながら。
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