あぶくたった

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 翌朝、学校がなくなり出来た暇を、新聞を読む事で費やしていた。  ニュースでセンセーショナルに取り扱われる昨日の事故よりも、昨夜に起きた事が気になった。  寝不足な頭は頭痛がして、文字を追うのも一苦労ではあったが……社会欄の一つの記事に、目が止まった。 「通り魔……めった刺し…………」  携帯の着信。  発信元も確認しないで取った。 『…………浩が……殺された』 「そう、だな……」 『後はお前と……僕だけだ…………』 『みーつけた』 「…………っ!!」 今、電話越しにあの声がした。 『どうした?』 「……お前だったのか。次は俺のつもりなのか? ふざけるな。いい加減にしろ。皆を殺す必要なんてないだろう不思議が欲しければ一人でやっててくれ。俺を巻き込むな俺を」 『…………っ……どうした? おい。しっかりしろ』 「うるさい。俺に構うな。もう、いいだろう?」 『……落ち着け、何があったんだよ』 『もうすぐいつつ』 通話を切る。  何の装置だかは分からない。でも、通話にあの声を混ぜている。  あいつが悪いんだ。柚希が悪いんだ。俺は悪くない俺は悪くない。俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くない悪くなんてない許して許して許して…………
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