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ギルド本部のある一室にて…
「…つーわけで、明日から学園な。」
見た感じまだ二、三十代、金髪に黄色の瞳の青年が肘掛付きの椅子に座り偉そうに脚を組みながら、ガイアたち三人に学園について話している。
内容としては高等部になる齢だし一応学園もでておけとギルドの上層部からのお達しだ。
「んなこと言っても今更学園なんかで習うことないし…サボっちゃ駄目?…総長」
ガイアそうだがギルガも基本的に面倒事が嫌いだ。
そしてこの偉そうな青年はギルド対魔物組織、聖霊の守護神の総隊・隊長、ギルドの最高責任者で態度相応の地位ということになる。
「はあぁぁ…ギルガは相変わらずだなー。
「くうぅ………」
…ガイアも相変わらずだな。
‘万物に重量を与える力よ、
その力を何重にも重ね、
汝を押しつぶしたまえ’
『加重の枷』…起きろ!!!!」
ガイアは悪魔の時と変わらず寝たままだ。
ガイアを起こそうと、総隊長は対象の重力に負荷をかける圧魔法を発動した。
そして重力負荷がかかり床が沈みはじめた。
「ん~………ん!?うわっ、てめぇふざけんな!!
『加重の枷』!!」
総隊長の魔法とガイアの魔法が交わった瞬間、風船が破裂したような音がなった。
加重の枷は対象の重みを何倍にもする重力魔法だ。
ガイアは上からかけられた重力負荷に対して、下から同じ魔法をぶつけることで相殺した。
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