エピソード1

3/9
前へ
/80ページ
次へ
「俺の魔法を詠唱破棄で相殺するとはさすがだなガイア。そんなことより、ギルガを説得してくれ。」 魔法というのは環境に左右されやすいので重力魔法だと上から下に向けた魔法の方が魔力も少なくて済み、威力も高くなる。 そして魔法の発動方法には詠唱・詠唱破棄・無詠唱の三種類で、 詠唱は魔法のイメージを固めるための詠唱をする魔法、 詠唱破棄とは魔法名のみを唱える魔法、 無詠唱は魔法名すら唱えない。 詠唱破棄や無詠唱は早く発動できる代わりに魔力がより多く必要で魔法の効果も低くなりやすい。 そうするとガイアが総隊長の魔法をなぜ相殺出来たか?という話になるが、単純に高濃度の魔力と魔力の量による力業だ。 「俺が強くなったというより、お前が弱いんだよ。 ギルガを説得ということは学園のことか?」 ちなみに、ガイアが敬語を使わない理由は自分より弱い奴に恩を売る必要がないかららしい 「ガイアよく学園のことだと分かりましたね?」 「そんなこと少し考えれば分かるだろ。 ジンが俺たちを呼び出す理由は他の奴ができない任務の事か、近日の日程の確認のどっちかだ。 近日の日程なら明日、学園だって前にいってたろ。 まあ三か月も前にチラッと言っただけだから覚えてなくても仕方ないが…説得っていっても俺も行きたくないんだけど」 ちなみにジンとは総隊長の名前でフルネームは漸雷ジンだ そんなこと言ってるとフェイルが小声で 「そんなこといってますけど学園に行けば昼寝し放題ですよ」 それを聞いたのでギルガを説得することに 「ギルガ、あんま駄々こねてると…殺すぞ。」 ん?態度が急変した?気のせいだ。 俺が殺気を出しながら‘殺すぞ’と言うと、 「分かったから殺気を放つのを止めてくれ。マジでキツい……」 と了承した。 「じゃあ、行くな?」 「……はい」
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加