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「それはどういうことかな?」
学園長は意味がわからずフェイルに聞き返した。
「魔力酔いというのはもちろん知ってますよね?
自らの魔力の十倍以上の魔力に包まれると気絶することも。
ガイアが本気を出したら、この学園の全ての生徒魔力を合わせても10分の1にもならないということです」
フェイルは平然と言ったが、元々学園は、貴族など魔力が高い子たちが戦闘において充分に戦えるようにするための施設だ。
その学園の生徒の全魔力でも、俺の足下にも及ばないと言うことだ。
「むぅ……では、属性だけ調べよう。全学生が気絶などでもしたら大問題になるからな。では、この水晶に魔力を込めてくれ。少量でも感知するから控え目にな。」
魔力属性を計測する水晶を棚から取り出し、計測を促した。
魔力酔いの話をしたためか、控えめと強調していたが。
まず、ギルガが水晶に魔力を込めると、
水晶が、紅・金・漆黒になり、
フェイルは群青・淡青・黒灰・白、
俺は虹色になった。
「!!!!!!
…さすが聖霊の守護神、0番隊だな…
三人の属性は、
ギルガが、炎・激・闇。
フェイルは、霧・氷・重・光。
ガイアは……初めて見るがこれが混沌属性か?
光り方は属性のバランスを表す。交互に光れば、自分の得意順に。なめらかに変化すれば、平均的じゃ。」
ワースの疑問にそうだと答えた。
光り方は、ギルガが交互に光り、
フェイルはなめらかに、
俺は混沌の為、変化しなかった。
「クラスは一番上のSランク。君たちから見れば見劣りすると思うがこの学園では最高ランクじゃ。
今から担任を呼ぶから、待っていてくれ………………
……ロウ先生、入ってきてください。」
学園長はドアをロックされる前に、
扉の向こう側の人物に話しかけた。
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