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「あなたを討伐しに。」
「おとなしく死んでね~」
「……くうぅ……。」
3人の少年たちは冷静に陽気に答えた。
(一人は寝ているが…)
「俺を討伐するだと…俺のランクはSSだぞ!!餓鬼どもにやられるわけねぇんだよ!!おい餓鬼、いつまで寝てんだ!!!!」
悪魔は10m程の距離を一瞬で移動し、目にも止まらぬ速さでこの中で寝ている人物に鎌を振るった。
この時悪魔は頭に血が上っていて気づかなかったが、まず少年たちの年齢では転移は難しい‥ということはこの場に‘自分の’転移で来たということはそれなり…Aランク以上の実力をもっているということ、そして、SSランクの殺気の中で平気で寝てられるということはこの少年にとってSSランクなど目でないということである。
バシッッ!!
少年は目を閉じたまま鎌の刃を指で挟むと目を開き、‘魔法’を唱えた。
「…うぜぇ、
殺人の罪、お前の身を持って償え。
‘神の雷よ、その力矛とし、
此の地に雷の轟音を響き渡らせ、
我の害となす汝に
その威力を刻みたまえ’
『神雷ー神鳴』」
あらゆる音をかき消す程の轟音を鳴らして少年の手の前に雷が集まり、やがて矛へと形を変えると悪魔に放った。
視界が消えるほどの光と鼓膜が破れるかというほどの轟音を放ち、
その光が収まり、その対象を見ると悪魔は消え去り悪魔どころか崩壊した都市すら消滅した
「やりすぎです…まぁ、任務完了したのでいいとしますか。」
「いいんかよ!!まぁいいや…帰るぞ、ガイア。」
「くうぅ……」
「また寝てますか…ギルガ、ガイアをつれてきてください。
『転移』」
誰もいなくなったこの場所は神の雷によってえぐられた痛々しい地面の他は何もなかった…
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