プロローグ

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 ――――――  異次元という先には、無数の“世界”がある。 例えば、魔力を持ったものが住む世界。はたまた、誰もいない無の世界。寒さで凍てつく世界や時の流れが狂った世界。  その中にそれらすべてを統べる世界がある。 どの世界よりも小さく、外部のものの侵入を許さない完全なる鎖国界。 内部のものは外部の事情、存在さえ知ることなく生きている。 それは外部も同じでこの世界を知るものは伝説程度。 ――この世界の名を、“ラビ”という。  ラビの周りに位置するアグスタ、テマロ、ニコル、そしてシャロウの四つの世界が守護界としての役割を果たしている。 そこを中心に無数の“世界”は成り立っている。  そして、アースで生きるものは誰一人特殊な力や魔力を持つものはいない。  ただ一人、 “全次元を司る姫”以外は――。  ――――――  _image=481100958.jpg
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