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ドタバタと駆け寄ってくる隊士たちは
土方歳三の姿を見ては
次々に笑いを堪える。
そうです。
今や土方歳三は褌姿なんです。
土方
「クソッ…坂本め…」
土方さん
龍馬さんは無罪です。
しかし
土方歳三は何故雄叫びを発したのか…
気になりませんか?
………実は…
階段をかけ上がっていたら
坂になったのです。
そう…
階段を上ると
何かのスイッチで
段差が無くなり
坂になってしまうと言うわけです。
原田も永倉も
その坂をひょいひょい上ってしまう(笑)
原田
「なんだよここは…からくり屋敷か?(笑)」
永倉
「忍者みたいで楽しいよな♪おい!…お前らもやってみろよ(笑)」
互いに顔を会わすと
隊士たちは
パァと笑顔になり
遊び始めた。
沖田は
先に武市の部屋に潜り込み、ゲラゲラ笑っていた。
沖田
「クックッ…あっははは…あっははは…もうだめ。お腹が、よ…捩れる…あっははは…」
壁をドンドン叩く…
沖田の笑いの種…
壁一面に貼られた紙に…
『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』
土方歳三
豊玉俳句集…その1……と書かれていた。
これには
見た物全てが
笑いを堪える…
あの斎藤までもが顔を隠しながら
肩を震わせ
笑いを堪えている。
沖田は…武市の部屋を後に
中岡の部屋に入る。
中に入ると
部屋は暗く
蝋燭一本だけが光を灯していた…
不気味に灯る炎…
ピチャ…ピチャ…
水滴が落ちる音と共に…現れたのは…
貞○。
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