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……あぁ……どうしよう……
世の中には有り得ない事はないって言うけどあながち間違っていないらしい……
「と、言うわけだが理解出来たかな?」
理解出来たら苦労はしない……そう思いながらため息をつく。
「……駄目そうだな……もう一度言うぞ」
そう言って再び長い話を始める。
白い髪、白いヒゲ、白いローブ、木で出来た魔法の杖っぽいの……何となく感じる威厳と威圧感
俺こと池田初夏(いけだ しょか)は神様のまえにいる。
ことの発端は2日前……
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「おーい初夏ぁー」
明るい声でこちらに声をかけるは我が兄弟で有り親友である水無瀬 勝人(みなせかつと)である。髪は明るい茶色で身長は俺よりかなり低く150cmくらい。
俺と違うのは勝人は筋肉が俺と比べて少な過ぎることだ。
逆に成績は勝人が圧倒的だ。勝人は上から、俺は下から数えると10番以内に入る。
「なぁーにぼけっとしてんのさ!?駅におもろいモンがあるんだよ!?みにくよ!!」
そんな事は今初めてきいた俺に拒否権は無く、勝人にズルズルと引っ張られる。何故拒否権がないかって?大人の事情だよ。
「おもろいモンって何だよ?タヌキでも踊っ
てんのか?」
拒否権がない以上少し「おもろいモン」が何なのか聞いてみる。
「そんなことある訳無いじゃん…もっとおもろいモンだよ!」
高揚してきたのか少し鼻息が荒い。
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