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目的の駅に到着をした。誠也の高校は駅の目の前に聳えている。駅から近い事は有り難いのだが、寮に入る誠也には余り関係の無い事である。
誠也が電車から降りるとホーム先に先程の姉妹の姿があった。二人もこの駅で降りただけの事、何も気にする事無く誠也は大量の荷物と共に改札の方に足を進める。
「あっ」
階段を降りた辺りで視界の見えるか見えないかの所で万莉愛の姿が見えた様な気がした。ストラップを弁償する約束をしたとはいえ友達な訳でもないし本人かどうかもさだかでは無い。誠也は足を止める事は無かった。
――
「あー、疲れたー」
寮の自室に入るなりベット向かってにダイブをした誠也。寮は1DKの部屋にベットが一つ、テレビや洗濯機に冷蔵庫と人通りの物は学校側からの提供による物になり。地下から汲み上げた水とガスの生産、風力発電それらを環境保護と言う項目で取り入れたのが三年前。それを気に寮と学校で使う電気、ガス、水道が無料となったのだ。
ベットに横になりながら32インチのテレビを見るも朝のニュース番組しか流れて無かった。携帯電話をいじるも誠也は直ぐに飽きてしまう。時刻はもうすぐ九時をを過ぎようとしている。
「マジで何しようかなー」
退屈だ。誠也は素直にそう思った。
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