第0章 はじめに

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 《これだけ積み上げたあたしの罪を   神様の天罰のように   あそこであたしに降り注ぐなんて…》 私はどこにでもいるような、元気な女の子。 ですが小学校高学年~中学校三年までずっと、いじめにあっていた。 内容は大体、毎日みんなから避けられ白い目で見られ、先生からも見放された。 家が貧乏 ただそれだけで、みんなから汚いと見られていた。 その毎日が凄く嫌で保健室や相談室に逃げ出し、休みがちな日もあった。 家族にそれがバレるのが嫌で、授業参観日の時は授業が終わって必ず母親の元に話しかけに行っていた。 そうすれば誰とも話していない毎日や、友達が居ないことに気づかれないだろうと思っていた。 中学校三年の時に、やっと友達といえる人と一緒にいれた。 グループも出来ていき、その中には私と同じ様な子もいました。 それでもクラスや廊下を歩くと、周りの目が私を嫌な目で見ていた。 やがて高校に進学、行きたい所が無かったしお金も無かったので、定時制となった。 勉強なんかしてなかったが、なんとか受かった。 私はここから中学校の自分を捨てて、新しい私を作って高校生活を望んだ。 夕方からの登校、知らない子ばかりの教室には一年だけでも30名。 せいぜい5~6人としか面と向かって話せないのに、そんなにいた。 いろんな子が居たのはドアを開ける前から見えていた。 それでも今のあたしを見てほしくて、私は自分の殻を破き、大きな声で 『おはよう!!』 と、夕方に恥ずかしく笑った。
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