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《ごめんね、
あたしがこんなんだから
アナタに辛くて苦しい
ヒドいことをしてしまった。》
アホで、ばかで、元気で、明るくて、何かと騒がせるあたしには、昔の私は消えていた。
生徒指導の先生の授業と苦手な科目の授業の日本史だけは静かだったが、その他はほぼ話していた。
テストの成績もそれなりで、10位には必ず入っていた。
この年になると5月から修学旅行があった。
行く場所は皆で決めた。
沖縄
楽しいはずなのに綺麗な海を見た皆は、何故か病んでいた。
はじめの電車や飛行機はわいわい騒いでた。
ホテルに着いて、目の前は海。
青ではなく、エメラルドグリーン。
すごく綺麗だった。
あたしはその時二股をしていた。
本命は心の中で決まっていた。
なのに本人を前にすると、中々別れようと言い出せない自分がいた。
あたしはこの機会に親友2人に打ち明けた。
『あのさ…あたしさ…2人にも言ってなかったことあるの。』
「どーした?いきなり。」
相談事には必ず乗ってくれるN。
「なに?」
自分の不安でいっぱいなのに、聞いてくれるY。
あんな事言ったら、軽蔑されるかも…と思いつつ打ち明けた。
下向きのあたしにNは…
「どっちか分かってるんだよね?ならさ、その人傷つけないためにもそっちとは別れればいいんじゃないかな?」
そしてYは…
「別れたい相手に言えないままだと、好きな奴を裏切ってるのと一緒だよ。」
そこで自分の気持ちに気づいた。
嘘ついて騙してた。好きな人なのに騙してた。
あたしは何度も海で自分と向き合った。
NもYも同じく苦しみ、一緒に悩んでいた。
楽しめた所もあったけれど、悩みを抱えて暗い面持ちのまま他の所を周り、2泊3日を短く地元へと帰った。
家までの帰りを本命のMが送ってくれるという。
あたしはその帰り二股していたことを話し、何度も謝った。
それでも浮気相手には中々言い出せなかった。
悪気は無いのに、動けなかった情けない自分。
はっちゃけすぎたのか高校に入ってケータイを買って、半年でサイトでの出会いを体で知ってしまった。
その男遊びが悪かったからなのか、嫌だとか別れようとか、自分からは言えなくなっていた。
それが今になって後悔するなんて思わなかった…。
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