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『ただ眩しすぎて』
待つのは好きだった。
待ってる時間はいつもその人のことを考えていられるから
待っている相手のことを好きなだけ、その時間は楽しい
誰もいない静かな教室で対象的なまでに騒がしいグラウンドの声を聞く。
なんとなく彼の声が聞こえた気がして、そんなわけがないとくすりと笑った。
そんなことを考えていたら、教室のドアが開いた。
「わり、遅くなった」
待つのは好き。
でもやっぱり彼に会う瞬間が一番好き。
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