通夜

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 まだ産まれて間もない赤子をあやしながら、彼女は目を赤くさせながら答えた。 「日本へお越しの時は是非、家へお立ち寄り下さい。歓迎致します」 「ありがとう、いつか来ます」  その後、彼女とその子供が訪れて来ることはなく、陣もこの母子とのやり取りをいつの間にか忘れてしまった。
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