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スパァァァァァン!!!!
「いってぇぇぇぇぇぇ!!!!」
シャロンが振り下ろした銀のナイフは、見事にマスターの額にクリーンヒットした。
突然の不意討ちを喰らったマスターはベッドから落ち、峰で殴られた額を押さえ床を転げ回った。
シャロン「マスター、さっさと起きろ。今日は大事な式がある日なんだろ。」
レナ「マスター、おはようございます。もう8時ですよ。」
「…なに……?」
二人の神姫のマスターは、殴られた額を押さえながら体を起こし時計を見た。
既に時計の針は8時を回っていたのだ。
高校までは45分程度掛かる場所にあり、しかも8時40分までに教室にいないと遅刻とみなされてしまう。
これに気づいたマスターは数秒間止まった。
そして…
「やべぇ!!遅刻する!!しかも式があるというのに!!」
マスターは慌てて立ち上がり、制服を手に取り、目の前に神姫がいるのにも関わらず着替え始めた。
しかしレナとシャロンは少々呆れた表情で見ていたのであった。
おそらくマスターの着替えを見るのは、日常茶飯事であるのであろう。
「よし!!寝癖は学校でやれば良いか!!じゃあ行ってくるぜ!!」
シャロン「ちょっと待った!!マスター!!」
身だしなみを整えず、さらに朝飯を取らずに出ようとするマスターにシャロンは呼び止めた。
すると…
レナ「えいっ!!」
レナが何かを投げた。
しかも呼び止めて一秒も経たずに。
投げられた何かは、マスターに一直線に向かっていき…
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