プロローグ

6/9
前へ
/34ページ
次へ
東都工業高校校舎内601教室2J1 AM8時30分 「あぶねぇ…トラックの運ちゃんがいなかったら遅刻してた…」 自宅を出ていった時と今の表情は、かなり違う様子で教室に入っていったマスター 本来なら自宅からは、45分も掛かる場所であるが偶然にも知り合いのトラックの運転手に拾われて30分でついたのだ。 もちろん寝癖はトラックに乗っているうちに、直したようで綺麗に整っていた。 「おっ遅かったな。マサ。またあれか?ハァハァ」 「ただの寝坊だ…そしてハァハァするな、いくらデブだからってキャラを強調しなくていい。」 マスターを"マサ"と呼んだ男の名は、荒雪豪太郎(アラユキゴウタロウ) デブで現在ダイエット中でありマスター…もといマサが高校で知り合った友達の中で唯一のデブである。 とにかくデブである。 豪太郎「デブってなんだ!デブって!とりあえずこれを渡しに来ただけだ!よく読めよ!」 少々キレながらも何かのチラシらしき物を渡し、豪太郎は自分の席へ戻っていった。 マサも自分の席へとチラシを持って行き席に座った。 ちなみにマスターもといマサの本名は海崎正樹(カイザキマサキ)である。 正樹「えと…なになに…凄い手書き感が満載だなぁ…」 先ほど渡されたチラシは、パッと見ただけでも手書きが分かるほど汚く書かれていた。 おそらく豪太郎が自作した物のようであった。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加